誰にでもわかる!任意整理の流れ
任意整理は一般的に弁護士や司法書士に依頼するものだと思われがちですが、自分でやろうと思ってできないことはありません。任意整理を専門家に依頼していようと、自分でやろうと流れとしては同じです。
今回は、誰にでもわかるような任意整理の流れをご説明します。
無理のない返済計画を目指す
任意整理をする上で、最終的な目標とされるのが無理のない返済です。多重債務に悩んでいる方のほとんどが、無理のある返済に悩まされています。それを解決するために法的手段ではなく、あくまでも任意で交渉をするのが任意整理の特徴です。
無理のない返済をするために、長期の分割払いや利息のカットを交渉するのです。
債権者への交渉力が必要となる
まずは各金融業者との取引履歴の開示からはじめましょう。これは債務整理の基本中の基本ですので、任意整理でももちろん行います。
グレーゾーン金利で借り入れをしていた期間が少しでもあれば、過払いとまではいかなくても元金が減る可能性もありますので、必ず引き直し計算をしましょう。
返済すべき元金とその利息を計算したら、債権者に電話で和解交渉をしましょう。和解後は基本的に利息が発生しませんが、場合によっては今までの利息をカットしてもらうこともできるかもしれません。そこは債権者次第となってはしまいますが、自身の交渉力も必要となってきます。
5年間の60回払いが限度
債権者側には3年間の36回払いを提案されることが多いです。しかし、支払い状況が厳しいことと、下手をしたら自己破産も検討しなければならないことを伝えれば、5年間の60回払いにしてもらえることもあります。これ以上の長期和解はあまり例がありませんので、無理な交渉はしないほうがいいかもしれません。
交渉中とはいえ、債権者側はいつでも支払い督促などの法的手段に着手できるのだということを忘れてはいけません。これは仮に専門家が介入していたとしても変わりません。
和解書を作成する
和解交渉がまとまった後は、和解書を作成することになりますが、通常は債権者側で作成をしてきます。納得のいかない条項がないか確認をしてから和解契約を結ぶようにしましょう。
任意整理の流れとしては、「取引履歴開示⇒引き直し計算⇒和解交渉⇒和解締結」といった流れになります。専門知識は必要となりますが、専門家に依頼をしなくても任意整理をすることは可能です。