連帯保証人と自己破産の関係

自己破産手続を取る時、自らの債務の中に連帯保証人がいる場合は注意が必要です。

 

連帯保証人と自己破産の関係を理解していないと、思わぬところで人間関係を悪化させることにもなりかねませんので、正しい知識をつけましょう。
今回は、連帯保証人と自己破産の関係についてご説明させていただきます。

 

連鎖して自己破産となる可能性

自己破産の免責の効果というのは、申し立てた本人にしかおよびませんので、連帯保証人がいる場合は、残額の支払い請求が連帯保証人へいってしまいます。つまり、連鎖して自己破産になってしまう可能性を含んでいるということです。

 

連帯保証人が残額の支払いをすることができなければ、連帯保証人も自己破産を検討することになってしまうのです。このことからも、自らの債務に連帯保証人がついている場合は、自己破産のことをよく説明しておく必要があるといえます。

 

また、自らが連帯保証人となっている場合や連帯保証人を頼まれた場合は、連鎖して自己破産となる可能性を含んでいることを忘れてはいけません。

 

連帯保証人に対して出来ること

自己破産を検討するとなれば、連帯保証人に迷惑がかかってしまうことは間違いありません。連帯債務の債権者側からすれば、そんなことは関係ありませんので容赦なく連帯保証人へ請求をしてきます。

 

配偶者が連帯保証人になっているのであれば、夫婦共に自己破産をする方法や、一方を他の債務整理手続きで解決することもできますが、友人・知人となればそう簡単な問題ではありません。

 

自らが自己破産をすることになり、いきなり連帯保証人へ請求がいくようになってしまっては人間関係の悪化も懸念されます。こうならないためにも、せめて自己破産をする前段階で事前に報告や相談をしておくことが最低限の礼儀といえます。

 

連帯保証人が自己破産をする場合

連帯保証人が自己破産をする場合、連帯保証債務も自己破産の免責対象となりますので、新しく連帯保証人を探さなければならない可能性があります。自己破産をする者は連帯保証人でいることができないのです。

 

新たな連帯保証人を立てられないことが原因で、一括請求されてしまうようなこともありますので注意が必要です。

 

自己破産手続を取るときに連帯保証人がいると取り扱いが非常に複雑になってしまいます。連帯保証人がいる場合は慎重な判断のもと、自己破産手続を検討しましょう。

 

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